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越境とは?越境している不動産の売却方法について

2023年7月9日「日曜日」更新の日記

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今回は越境している不動産の売却を検討している方々に向けて、越境とはなにか、注意点や具体的な方法をご紹介します。 【越境とは】 越境とは、建物や建物の付属物が、敷地境界線を越えて隣接する土地の所有権を侵害していることを指します。具体的な例としては、塀や樹木、建物が隣の敷地に跨って存在している状態が挙げられます。 【越境している不動産を売却するときの注意点】 〈境界確定〉 越境不動産を売却する前に、まず境界を確定させることが重要です。境界の正確な位置を知ることは、不動産の価値を適切に評価するために欠かせません。境界確定のためには、測量士や土地家屋調査士による測量が必要です。境界確定が行われることで、売買契約時に紛争やトラブルが生じるリスクを軽減することができます。 〈覚書〉 越境不動産の売却においては、購入者との間で覚書(仮契約)を作成することが一般的です。覚書は、売買契約の締結前に双方の合意事項を明確化するための書面です。覚書には、物件の詳細情報、価格、引き渡し時期、売主・買主の権利義務などが含まれます。覚書を作成することで、売買契約の条件や不動産の取引の進行に関する合意が明確になります。 〈住宅ローン〉 越境不動産を売却する際には、買主が住宅ローンを利用する場合もあります。この場合、買主が住宅ローンの審査に通るかどうかが重要です。買主の信用情報や収入状況、ローンの返済能力などが審査されます。売主としては、買主がローンを確実に借りられることを確認するために、買主の審査結果を把握する必要があります。また、売主自身が不動産を担保に住宅ローンを抱えている場合は、売却手続きにおいてそのローンの償還を考慮する必要があります。 【越境している(されている)不動産を売却する方法】 まず、越境物を取り除くことで問題を解消する方法があります。塀や樹木、建物などを適切に移動または撤去することで、土地の境界を回復することができます。 また、もう一つの方法としては、買取業者に依頼することです。越境している不動産を買い取ってくれる業者に相談し、売却手続きを進めることができます。 買取業者による越境不動産の売却は、手続きがスムーズに進む利点があります。専門のスタッフが越境に関する問題を解決し、適切な評価額を提示してくれます。買取業者によっては、越境問題を解決するために必要な費用や手続きを負担してくれる場合もあります。 ただし、買取業者に依頼する場合でも、売却に関する契約書や手続きには注意が必要です。契約内容や手数料、売却時期などを詳細に確認し、十分な説明を受けることが重要です。また、信頼性のある買取業者を選ぶためには、口コミや評判を調べるなど、事前の情報収集も欠かせません。 【まとめ】 越境している不動産の売却には、境界確定や覚書の作成、住宅ローンの手続きなど、注意点があります。また、越境物の取り除きや買取業者への相談が選択肢としてあります。自身の状況やニーズに合わせて最適な方法を選び、スムーズな売却を進めましょう。

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