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ヒューマン・モデュール

2020年7月23日「木曜日」更新の日記

2020-07-23の日記のIMAGE
ここから生まれたヒューマン・モデュールは、合理的かつ使い勝手にすぐれた単位。フィートやヤードも、このヒューマン・モデュールが基本となっており、世界的な基準といえます。住宅にあてはめてみても、和室はすべてヒューマン・モデュールを基本に寸法どりされています。一方、メートルは、赤道の長さを基準にしてつくられた単位です。資源の有効活用とは一見関係なさそうな話ですが、住まいづくりのもととなるモデュールは、大変重要なものです。建材・部材もほぼ尺貫法をもとに生産され、流通システムを確立されていますから、ヒューマン・モデュールなら現場での廃棄物は少なくおさえることも可能です。新築時の廃棄物を減らす有効な方法のひとつがリサイクル。ミサワホームでは工場で木材をカットする際に出る木の端材に注目しました。「端材とはいえ木材。なんとか利用できないか」。ミサワホームが開発した新しい木素材「M-Wood(エムウッド)」は、そんな発想から生まれた商品だそうです。_MWoodができるまでは、とにかく膨大にでる木くずを、ボイラーの燃料にしたり、牛舎の掃除用チップとして使って、それでもなお使いきれないほど残っていたとか。研究に研究を重ね、樹脂と木の端材を原料とするというアイデアを経て完成にこぎつけました。型枠の押し出しによって成型するため、形は自由自在だそうです。製造過程のあらゆる段階で再利用ができ、工場内ではもちろん、市場に出荷されてからのリサイクルも可能な画期的な新素材。柱・床・手すりなどの内装材として幅広く使われています。さらに各種ボード類やプラスチック廃材などを再利用した「MIWood2」も誕生。アウトデッキとして活躍しています。いずれも木を少しもムダにしたくないという姿勢から誕生した理想的な建築材料といえるのではないでしょうか。

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