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ガラスのリサイクル

2020年7月15日「水曜日」更新の日記

2020-07-15の日記のIMAGE
廃材のなかで、リサイクル素材として早くから有効に利用されているのが、ガラスです。ガラス瓶には、洗浄すれば繰り返し使用できるリターナブル瓶と、使用した後でカレット(ガラスくず)にして再び瓶の原料となるワンウェイ瓶とがあります。リサイクルの観点からすれば、リターナブル瓶のほうがすぐれているといえますが、再利用するのに手間と費用がかかることや、デザインの変更がしにくいなどの理由で、現在ではガラス瓶のうち約8割がワンウェイ瓶となっています。しかし、カレットになるガラス瓶に生まれ変わることができるのは、基本的に無色のものと茶色いビール瓶だけ。ワインブームで急増している緑色のボトルなど、ビール瓶以外の「ガラスに戻れない色付きガラス」は、廃ガラスとして埋め立てられているのが現状です。これら、ただ捨てられていくガラスに着目し、床タイルとして再利用しようと考えられたのがリサイクルタイルです。見た目も質感も普通のタイルとかわりはありませんが、原料の8%は廃ガラス。1mの床タイルを製造するのに、約205の廃ガラスを使用し、ゴミの減量化に一役かっています。リサイクルタイルは、廃ガラスを細かく粉砕し、粘土などの原料を加えた後、プレスして焼いたもの。通常のタイルはおよそ1200度で焼きますが、1000度という低温での焼成ですむため、消費電力の節約になり、さらに二酸化炭素の排出を約20%削減することができるというおまけつきです。また、従来のタイルがツルツルしているのに対し、リサイクルタイルはザラザラして一すべりにくいため安全です。建材としての機能を十分に備えた製品といえるでしょう。

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