残土の有効活用
2020年7月14日「火曜日」更新の日記
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- わずかでも建設廃材が混ざっていると廃棄物として扱われるケースもあります。土ならば盛土として売却の可能性のある「商品」ですが、廃棄物になれば途端に処分に経費のかかる不要物。土か廃棄物かをめぐって業者と行政間でのトラブルも多く、不法投棄なども目立っています。本来なら、土はその場で使いきるものです。昔は、池を掘って出た残土は築山にして盛り、外に運び出さないという知恵がありました。敷地内で利用すれば、植生が守られ、生態系が崩れないという利点もあります。とはいっても、限られた敷地内ですべてを処理できない場合も多々あります。新築時や、建て直し時にできるだけ残土の出ない工夫をしたり、排出された残土も利用可能な現場で活用したりするよう、施工業者とよく打ち合わせておきましょう。施主としてそのくらいの意識は持ちたいものです。最近では「東京都建設発生土再利用センター」など、残土情報を管理する機関も増えてきました。また、残土を一時的に保管するストックヤードの確保や、不良残土を良質残土に改良するプラントなどの整備にしたがい、残土の有効活用は一層すすむと考えられます。土はとらえ方により、廃棄物にも再生素材にもなるのです。
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