年間木材使用量
2020年7月7日「火曜日」更新の日記
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- たとえば、豊かな森林を持つ国・フィンランドでは、森林保護に関する法律で伐採後の土地に適量の植林をしなければならないことが、義務づけられています。現在、年間の伐採量6000万mに対して森林生長量は8000万km。計画伐採により、年々2000万mもの森林が増加していることになります。これは計画伐採すれば、むしろ森林を増やすことができるというひとつの証明です。ひるがえって日本はどうでしょうか。日本には森林保護に関する法律はありません。国産材流通のシステムは非常に複雑で、価格も高くなっています。現在では、年間木材使用量の約7割が輸入材。ここまで輸入材の増えた最も大きな要因はいうまでもなくコストの問題です。さまざまな種類や用途の木材が少量ずつ流通している国産材に比べ、均質な木材を大量に供給できる輸入材は、大幅にコストを下げられるのです。輸送費を比べてみても、フィンランドから釜山までの海上輸送費が、横浜から東北へトラックで輸送するよりも安くすむケースもあります。また、後継者不足も深刻で、人手が足りないことから、国産材は人件費が割高になるという事情もあります。これらのことからもわかるように、国産材と輸入材の価格差は木そのものの質とは異なる場面で決めらられています。
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