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誰もが家事をしやすい家(1)

2020年6月30日「火曜日」更新の日記

2020-06-30の日記のIMAGE
・対面式キッチンに託す夢
「対面式キッチンにしたいのです」と希望されることが多くなりました。家事が北側の暗い寒い台所のイメージとともにあった時代は、女だけの家事であり、台所でした。そんな暗いイメージをシステムキッチンにすることで明るいものに変えたい。さらに家事を一人でする孤独感を、対面式にすることで変えたいという、込められた熱い思いを感じ深くうなずく私ですが、実際にできるプランは、システムキッチンの対面式とは限りません。家事を一人でしたくない、家事をしている時、家族と分断されたくない、という思いは対面式にさえすれば解決できるわけではないし、対面式にしなくてもよい場合もあるからです。ただ、せっかく、子どもが手伝いたいと思っても狭くて一人しか入れない台所だったり、夫も一緒に茶わんを洗いたくても、腰が痛くなるほど低い流し台だったりすると、しない口実になってしまうこともあります。誰もが使いやすい台所や家事のための部屋であることは、誰もが家事に参加しやすくなる条件のようです。
・幼児のいる共働き家庭の場合
Kさんの家は、幼児のいる共働きの住まいです。短時間でしなければならない家事のために、夫と妻とが同時に働けること、食事のしたくをしながら、他の家事もできることが必要条件です。「子どもの動きを目で追いながら、話しかけながら家事をするために、家事の中で一番長い時間いる場所である台所の流しは居間に対面しています。食卓に対しては、横向きになりますが、夫婦で動くにはぶつかることもなく、かえってスムーズのようです。台所の流しと反対側の、窓に面したカウンターは、調理用だけではなく、家事全般に活躍するためのものです。カウンターのはずれに洗濯機を置き、その向かい側にはミシンを置いてあるので、台所仕事をしながら、洗濯、アイロンかけ、ミシンかけ等、衣類に関する家事ができるようになっているのです。洗濯物は、台所からも見えるバルコニーに干すので、朝夕の短時間で家事のすべてができるようになっています。二階に家族が集まる部屋があるため、一階は、浴室、洗面、トイレ、個室等ですが、普通は洗面所に置く洗濯機を二階に置いたのは、家事を短時間に集中的にしたいためでした。子どもたちが手伝えるようになった時に、皆の集まるところに家事のための部屋があることは、気軽にできる要素になります。

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