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未完成な家も楽しい(1)

2020年6月28日「日曜日」更新の日記

2020-06-28の日記のIMAGE
小さな子どものいる家は、どうしてもいたずら書きや手垢で汚れがちです。子どもが大きくなればまたきれいに住めるのだからと思って、ある程度の汚れには目をつぶると、親も子も気分が楽になるものです。でも新築となるとそうはいきません。クロス貼りの壁は継目からていねいにほじくられてはがされ、フローリングの床は砂やおもちゃでいつのまにか傷だらけ。これをイライラ見ているのは我慢にも限界があります。
・汚してもOKの仕上げ前の壁
私たち女性建築技術者の会のメンバーのTさんは、子どもが小さかったころは、天井も床も仕上げる前の状態の家に住んでいました。予算の都合もあったのですが、汚れるだけ汚して子どもたちが大きくなったら、きちんと仕上げをしてきれいな家に住もうと考えたのです。天井は下地材のベニヤ張りにオイルステインの塗装。床も下地材のベニヤ張りをやすりでなめらかにして、じかにワックスがきとしました。壁だけはプラスター塗で仕上げました。汚すだけ汚したあと、「ペンキを塗ればきれいになるからです。近所の子どもたちが大勢遊びに来て跳びはねても汚しても、叱り方に余裕があったそうです。仕上げをしない分だけ工事費も安くなったので、それをとっておいて、子どもたちが大きくなった時、天井、壁を塗り直し、床にカーペットを敷き込み、すっかりきれいにしたそうです。

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