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共有のプレイルームがある家(3)

2020年6月25日「木曜日」更新の日記

2020-06-25の日記のIMAGE

・ああ転勤!わずか五ヶ月の「わが家」
また、いやな顔一つせず、われわれの様子を見て「大変ですネ」とねぎらい、入居を待ってくれていたTさんは、入居してわずか五ヶ月後、夫が地方勤務になり、やっと落ちついた「わが家」をあとにしなければならなくなってしまいました。「いろいろ考えましたけれど、家族全員で引越すことに決めました。宮仕えの悲しさです。新しい家のために収納家具はほとんど造り付けにしてもらったので、大きな引越し道具はたいしてないのですが、向こうで買わないと........。一〇年か一五年かしてもどってきましたら、家族の暮らしも変わっているでしょうから改装を考えてくださいネ。もう、家族の間では、この家のことは話題にしないことにしています」という言葉に、日本の雇用システムや家のフレキシビリティと使いやすさのバランス、夢がかなった家や長男の有名中学合格にも左右されず、家族が一緒に住むことを選んだTさん夫婦の姿勢に、いろいろ考えさせられることの多い仕事でした。現在、この家は、リロケーションシステムを通して借りている退職後の夫婦が、庭いじりと居間からの眺め、ワンルームの使い勝手のよさを楽しみながら、一階だけで暮らしています。くだんの子ども部屋は、海外からの留学生の宿泊にのみ、使われているようです。

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