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共有のプレイルームがある家(2)

2020年6月24日「水曜日」更新の日記

2020-06-24の日記のIMAGE

・友だちが集まりすぎて
専有空間の狭さについては、秘密の穴ぐらのようで、狭さよりもわくわくする気持のほうが勝っていて、狭さに対する不満はないけれども、一番下の男の子は、プレイルームができたことでより社交的になってしまい、毎日毎日、とっかえひっかえ友だちを連れてきてこの部屋を専有しているとのことで、そのにぎやかさと、ファミコン交換に夢中になっている姿に、「これもどうしたものか......」とのこと。使い方のルールを決める必要がありそうです。しかし、プレイルームができたことで、子どもたちは、楽器を鳴らしたり、広い場所が必要な工作やファミコンをしたり、図鑑や百科事典、アルバムをひもといたり。友だちが集まりすぎることも含めて、子どもたちの時間や空間を楽しんでいるようです。この家では、二つの子どもの空間の用途や収納物(私有物と共有物)をうまく振り分けているようです。本やラジカセ等はもちろん、えんぴつけずり等の文具もほとんどが共有になっていて印象的でした。
・思い入れと工事の能率とのバランス
この家を引き渡すにあたっては、予定より二ヶ月近く遅れてしまいました。一ヶ月の遅れは、雨つづきで職人さんの手配がうまくつかなかったのが原因、残りの一ヶ月近くは、この小さな子ども室をつくるのに予想外に手間取ったためです。設計者が現場にはりつく羽目になったのは、こまかい設計をしたための自業自得なのでしょうが、こんな面倒な仕事なんかやってられないと、他の現場に逃げてしまった大工さんもいて、あとに残った棟梁は、三ヶ月間、日曜を返上して頑張ってくれました。生産と能率が即、各職方のみかえりに影響する現在、工事の能率と思い入れのバランスを考えさせられました。

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