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共有のプレイルームがある家(1)

2020年6月23日「火曜日」更新の日記

2020-06-23の日記のIMAGE
広い庭付きの借上げ社宅に住んでいるTさん夫婦は、庭いじりを趣味の一つにしています。そろそろ自分たちの家を持つにあたって、設計者への要求は、「予算上のことが大きな理由ですが、家は三〇坪ほどの大きさにおさえておいて、まとまった庭を確保したい。また、三人の子どもたちにそれぞれ独立した空間を与えたいが、せっかくの眺望のよさと家族の団らんの空間がいじめられるようなことはなるべくしてほしくない」ということでした。
・寝る、遊ぶ、勉強するスペースを分ける
そこで試行錯誤の上、子どもの年齢があまり離れていないこと、持ち物はできるだけ共有させて譲りあう気持を大事にさせたいという両親の教育方針もあって、各自の専有空間は最小限とし、きょうだいの共有スペースとして、階段ホールを利用した六帖ほどのプレイルーム(遊び室)を設けました。各部屋の引戸をあけると、三段ほどの階段があり、階段からベッドに上がります。ベッド下には、机の延長部分を利用した収納スペースとその反対側にクローゼットスペースがあり、また机の上部には、ベッドからもとりだせる吊本棚が造り付けてあります。約二帖の狭いスペースですが、トップライトを含めて窓も二つあり、明るく、通風のよい空間です。
・使い方にも子どもの個性が出る
さて、家ができあがって、三人のきょうだいたちは、自分だけの空間ができたこと(以前は八帖に押入れのついた部屋を二人で使っていた)、また、友だちを呼べる子どもの空間ができたことに大喜びの様子です。母親の話では、お兄ちゃん(小六)は、自分の部屋でよく勉強したり、本をよく読むようになったし、真ん中の女の子(小三)は、自分の部屋をきちんと片付けたり、小物を飾ったりして楽しんでいるとのこと。また、三番目の男の子(小二)は、一階の家族室の大きなテーブルで宿題も何もかもすませてしまい、寝るだけにしか使っていないなど。子ども各自の好みや性格が部屋の様子によく表れていて面白いとのことです。

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