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自分自信を取りもどす場所が欲しい(2)

2020年6月16日「火曜日」更新の日記

2020-06-16の日記のIMAGE
・私だけの指定席は心の拠り所
Nさんの家には書斎も家事室もありませんが、夫も妻も自分だけの居場所があります。都市型住宅のため、二階に生活の中心がある住まいですが、夫の居場所は、居間である八帖の和室の片隅に造り付けた幅一間の机のあるコーナーです。机の前の障子をあけると、玄関の吹抜けが見おろせて、吹抜け上部にあるフラワーボックスの観葉植物が眺められます。本を読んだり書きものをしたりというほどの場所ですが、何よりも、自分だけの場を持っているという精神的な効果があるようです。時々遊びに訪れるお孫さんにも、「ここはおじいちゃんの大切なところ」と教えているそうですが、子どもが王様になりがちの現代に、勝手にさわれないところがあるのは、しつけ上もよいことではないかと思います。一方、妻の居場所としては、台所の流しの反対側のカウンターの一部を専用の机としてあります。ボランティアの記録を綴ったり、本を読んだりのための机ですが、台所仕事の合間にしたいとのことで、この位置になりました。夫婦の寝室の隣に各々の場を確保したのはTさんの家です。和室二帖を妻の部屋に、洋室三帖を夫の部屋にと、部屋とはいえないほど小さなものですが、寝室を広々と使いたい時はすべてあけ放せるよう、三つの部屋は引戸でつながっています。趣味をつづけていくためには、狭くても広げっぱなしにできる部屋があることは、うれしいものです興がのれば、夜中までつづけたいこともあるのではないでしょうか。

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