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居間を心地よくMさんの作戦(1)

2020年6月8日「月曜日」更新の日記

2020-06-08の日記のIMAGE
・家族を居間に集める方法
家族のコミュニケーションの機会をなるべく多く持ちたいと、必ず居間を通って個室に入るように考えて、平面計画をすることがあります。子どもが外から帰っても、必ず居間にいる家族と顔を合わせることになり、また、知らない間に外出していたということもないというわけです。Mさんのお宅は全く逆の設計例です。居間を二階にとり、子ども室、玄関が一階ですが、居間が家中で一番居心地のよい場所になったので、家族が自然に居間に集まります。_Mさんの建替え前の家は、居間が一階、個室が二階にありました。Mさんの話では、帰宅した家族が外から持ち帰ったさまざまな物を居間に持ち込み、ぬいだ服をちらかし、居間はいつも片付かないでゴチャゴチャした部屋になっていたそうです。家事は妻であり母であるMさんまかせという家族関係にあって、何とか各人の物は各人が整理し、居間のゴチャゴチャも解消したい、というのがMさんの建替えにあたっての希望でした。一、二階の個室、居間を逆転させることにより、帰宅した家族が各々一階の自分の部屋にすべてを置いて二階の居間に集まる、すると居間はいつもきれいすっきりになっている。これがMさんの作戦でした。一方、年ごろの男の子二人が個室にとじこもるのではないかということも気になりました。子ども室を南向きの条件のよいところにとる必要はないとい「う考えもありますが、この家では、仮りにとじこもるとしても、明るく開放的な部屋のほうがよいからと、庭に面した明るい二部屋を子ども室にしました親が子ども室に自然に顔が出せるようにと、洗濯物もあえて子ども室を通って庭に干すように計画しました。しかし実際には、陽のよく当たる二階のベランダに干しています。洗濯物を干すたびに、わざわざ一階におりるのが面倒なのが第一の理由ですが、家族が居間に集まりいつも顔を合わせているので、コミュニケーションは十分なのです。

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