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2020年3月19日「木曜日」更新の日記

ところが、マンションを買うには手順というものがあります。
まず、不動産会社などで物件を探さなければなりません。そして、下見にも行かなければなりません。
どうしても24歳のうちにと思っている私は、「まだ、25歳まで9カ月もある。何とかなるだろう。」そんな甘えた、ぼんやりとした考えしかありませんでした。
とりあえず、香港から地元の不動産会社に連絡することから始めました。
不動産会社とやり取りをしていくと、物件を決めるまでかなり時間がかかることがわかってきました。
そこで、私の実家周辺の地図を見て、「あそこのマンションって清潔で住みやすそうだったなあ」などと思い出しながら、そのマンションを確認してもらうことにしました。
でも、すぐには返答がなく、連絡待ちの日が続きました。
次に、地元で今後注目されるかもしれないスポット、人気スポットに狙いを定め、よさそうなマンションが売りに出されていないかを、香港からファクスで不動産会社に問い合わせてみました。
当時はまだ、パソコンが普及していなかった時代です。こうして何となく手探りで情報を集めているうちに、私が狙っていた繁華街や人気のスポットは商業地で、住居用のマンションは少ないことがわかってきました。
駅の近くも調べてみたのですが、ビジネスホテルが多く、マンションも狭い間取りで心地よさそうではありません。
次に、大学のある地域を探してみました。ワンルームで格安の中古マンションが他の地区よりも多くありましたが、低層アパートやコーポがほとんど。女性の私からすれば、どう見てもキレイで住みたいと思うマンションとはほど遠いものばかり。
男子学生なら住めるかもしれませんが、私が住みたくない物件は他の人も入居したくないだろうと思い、選考基準から外しました。
最終的に一番の繁華街から徒歩10分くらいのところに、最新のカードキー式でOLやちょっとリッチな学生が住みたくなるような、マンションをいくつか発見したのです。