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床暖房で頭寒足熱

2020年2月29日「土曜日」更新の日記

2020-02-29の日記のIMAGE
北田邸もそうですが、暮らしやすいという点でおすすめしているのが床暖房です。私の事務所で設計する場合、新築はもちろんリフォームでも、依頼主の年代を問わず、床暖房の設置についてメリットとデメリットを最初に説明します。床暖房は、設置費(イニシャルコスト)が、他の暖房方法にくらべて割高ですが、「頭寒足熱」で健康によく、快適さからいっても他の暖房方法にくらべて群を抜いて優っています。維持費(ランニングコスト)も、思ったより高くはありません。床暖房の方法には大別すると、熱源によって電気式と温水式があり、設置費や維持費、保守・点検(メンテナンス)に違いがあります。取りつける部屋の広さ、場所などによっても費用は異なります。たとえば、設置費については、部屋数が多いとか面積が広い場合は電気式より温水式のほうが割安です。しかし、温水式はボイラーの設置スペースが必要なことや、配管作業など電気式より手間がかかるといった話をします。このように、床暖房の経費などについて長所短所を説明しながら、「快適さ」を強調して理解を求めます。高齢になると、冬場は室内に寒暖の差がないほうがよく、夜中にトイレに起きたときなど床暖房が入っていると、寒さを感じないで行くことができます。北田邸の場合の床暖房は温水式です。設置した部分は、リビング・ダイニングのほかキッチン、寝室、洗面所、トイレです。とくに、寝室からトイレまで歩くリビングと廊下の一部に、夜間だけ床暖房が入るように切りかえられるスイッチがつけてあります。北田さんは床暖房を設置したことで「老後を快適にすごしたい」「バリアフリーの家に」という当初の希望がかなえられた、と快適さを満喫しています。自然に近い暖かさが得られ、健康にもよい床暖房こそバリアフリーではないかと思い、他の設備をおさえてもおすすめしています。

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