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キッチンを東南へ

2020年2月28日「金曜日」更新の日記

2020-02-28の日記のIMAGE
現地を見ないことには話が進みません。さっそく北田邸にうかがい、敷地の状況や周囲の環境、各部屋を拝見しました。すると、毎日いちばん使うキッチンは西側にありました。しかも、窓を開けるとすぐブロック塀です。そこで「キッチンを東南へ移してはいかがでしょうか」と提案しました。北田さんは「えっ、そんなことができるのですか」と驚きました。北田邸の東側に道路があって、車道と歩道のあいだには桜並木があります。花見どきはもちろん、新緑のころも家の中から美しい緑の並木が眺められます。「この位置にキッチンをもってくれば、きれいな花や緑を眺めながら料理が作れるのですから素敵ではないですか」というと、奥さまは大賛成。さっそくプランを図面化しました。北田さんが最初に、和室にと考えた東南の位置にキッチンを、和室は反対側になる西側に配置した図面ができました。西側に配置した和室8畳は、キッチンのときの窓を2つそのまま使って内障子をつけたので、西日もやわらかに室内に入ります。また、掘りごたつも設けましたので冬の団らんは和室でのんびりできます。快適な住まいは、毎日の生活が暮らしやすいことです。新しい暮らし方でいきいきと前向きな生活をつくり出していく。それが50代からの家づくりではないでしょうか。北田邸はその好例です。

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