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2020年2月27日「木曜日」更新の日記

千葉県・北田長次郎さん(70歳)の家北田長次郎さんと美恵子さん(66歳)ご夫妻は、ふだんは2人で暮らしています。北田さんのリフォームの動機は、結婚した末の娘さんが里帰りして出産することになったからです。当初は、ふだんあまり使っていない東南のリビングを娘と孫のために和室に変更し、また、老後を快適にすごせるように段差をなくすなどバリアフリーの家にリフォームしたいということで、私の事務所にこられました。いろいろと話をお聞きして、私の意見を次のように述べました。「出産と育児という大役を果たす娘さんを気づかうお気持ちはよくわかります。お孫さんもかわいいでしょう。しかし、それも一時です。それよりも、ご自分たちが快適な暮らしができるようにリフォームすることのほうが大事なのではないでしょうか。発想の転換をして、それを前提にフォームプランをいっしょに考えましょう。そうしたほうが娘さんとお孫さんにとっても快適な環境になるはずです」西側のキッチンを東南に移動娘さんはこれから何回、出産をするのかわかりませんがそのために住まいの中で、もっとも快適な東南にあるリビング・ダイニングのうち、ほとんど使っていないリビングとはいえ、和室に変えるのはもったいない、と私は考えました。