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オープン式ダイニング・キッチン

2020年2月26日「水曜日」更新の日記

2020-02-26の日記のIMAGE
倉田勉さん、菊代さんご夫妻のもうひとつの希望は、子どもたちが孫を連れて遊びにきたときに、みんなで食事を楽しみたいのでダイニング・キッチンはオープン式で広くしたいということでした。リフォーム前は8畳だったダイニング・キッチンを、8人座れるテーブルといすを置けるように10畳に広げ、あえて北向きの掃き出し窓(大きなテラス窓)をつけました。「あえて」というのは、ふつう北側に庭や大きな窓はつけないのですが、倉田邸の場合は窓を取りつけて、その庭が楽しい空間になるように演出効果をねらいました。その大きな窓は、夏は開放しておけば自然の風がしっかり抜けます。冬は、窓に別珍のカーテンを取りつけて断熱効果をはかります。リフォーム前はキッチン北側の窓の外に物置があって、駅風の通り道をふさいでいましたので、夏は不快な思いをしていたことでしょう。それも解決できたので、「とても快適なダイニング・キッチンになりました」と菊代さんは喜んでいます。ダイニングに続くリビングは、ふだんはダイニング・キッチンとつなげて使えば、広く開放的なスペースになります。来客のときはリビングが接客の場に変身します。ダイニング・キッチンとリビングとの境は2枚の引き戸で完全に分離でき押入るようにしました。引き戸は敷居がない吊り戸にしました。開放しておくとダイニング・キッチンとリビングはひとつの部屋のようです。来客時には吊り戸を閉めておくと独立したリビングになり、リビングからダイニング・キッチンは見えないので、来客の目を気にしなくてすみます。不意の来客があっても、あわてることなく対応できるので、忙しい主婦にはおすすめのアイディアです。リビングの工夫倉田邸の場合、スペースを考えるとリビングに6畳ほどの広さしかとれません。応接用のソファーを置くと、それでいっぱいになってしまいます。そこで、玄関や階段とリビングの仕切りをすべて取り除くことにしました。玄関を入るとすぐにリビングになっていて、階段もリビング内から2階へと続きます。玄関とリビングのあいだには観葉植物の鉢を2つ置いて、玄関からの視線をさえぎるようにしました。また、リビングから目に入る靴入れ、トイレやリビングボードの扉も、生活感を出さないように家具調のデザインにしました。玄関を入るとリビングの正面(西側)には小さな窓を取りつけましたが、この窓は通風のためと、もてなしの演出効果をねらって二重窓にし、ステンドグラスを入れています。ステンドグラスに西日が当たると、心が癒される雰囲気も演出できます。このようにいろいろ工夫することで、オープンなリビングでも独立した空間になり、応接という役目とくつろぎの役目を同時に果たせるようになりました。1階のトイレは、来客が使うことを意識して手洗いと鏡も取りつけたので、トイレで身づくろいができます。ご夫妻が2人で、あるいは子どもたちや孫たちと家族だけですごすときと、お客さまをもてなすときのいずれの場面にもふさわしい機能を兼ね備えた家になりました。

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