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建てたときからドラマが始まる

2020年2月17日「月曜日」更新の日記

2020-02-17の日記のIMAGE
二世帯含みの仕掛けにも、スキップ・フロアならではの構造を利用した。将来、同居することになったら、一階の主寝室と和室をまるごと親世帯ゾーンとしてご両親に提供する。共有のLDKを境に、二階以上が子世帯、一階は親世帯という形で、それぞれ独立性をもたせることができるはずだ。もしご両親がまだまだお元気で、自立した生活をお望みなら、主寝室の洋間をキッチンに改造できるよう、あらかじめガスや水道の配管工事を施してある。駐車場への出入り口を親世帯専用の玄関にすることもできる。「ほんとうに親と同居するかどうかはまったくわかりません。私たちのほうが息子夫婦と同居することになるかもしれない。息子たちが出ていって夫婦二人きりになるかもしれない。先のことなんかわかりませんよ。でも、どういう形になっても対応できる家ができたことで気持ちにゆとりと安心が生まれました。大満足です」子どもたちが成長して自分の部屋をほしがるようになった。親の土地に同居住宅を建てたい。やはり庭つき一戸建てに住みたい。家を建てるきっかけや目的は人それぞれである。しかし一年以上かけて悩み、考えぬき、家族や設計担当者と何度も話し合いを重ね、ようやく完成したマイホームについて語る岡田さんの言葉には説得力がある。家は建てて終わりなのではない。建てたときから、新しい家族のドラマが始まるのだ。岡田さん一家にとって、家を建てようと決断してから着工までの一年間は「それぞれの人生を見つめる有意義な時間だった」という。どんな家をつくるかを考えることは、家族全員がこれからどう生きていくか、どんな人生を過ごしていきたいかを考えることなのである。

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