不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 令和2年2月> 12日

介護用の寝室とバス、トイレとは(3)

2020年2月12日「水曜日」更新の日記

2020-02-12の日記のIMAGE
内開きのドアだと、トイレ内で倒れたときに本人の身体が邪魔になって、助けようにもドアが開けられないことがある。引き戸ならそんな心配がないし、夜間は開けっぱなしにしておくことでトイレ内も寝室と一緒に暖一房することができる。一方の浴室だが、最近のバリアフリー住宅では、脱衣場と洗い場の床面をそろえた、段差のない浴室が主流となっている。しかし、こと浴室に限っては水切りの段差が必要だ。洗い場の床が低くなっていないと脱衣場の床まで水が飛び散ってぬれやすいため、床下が腐ることがある。腐って床が落ち込む事故もあった。ただし、そのままでは危険なので、洗い場の床にきっちりとスノコを敷きつめて、脱衣場の床と高さをそろえておくとよい。木製のスノコならタイルの床などと違い冬場でも冷えることがないので、床面にぺたつと座って身体を洗うことができる。小さくて不安定な腰掛けに座るよりは、床に座るほうがはるかに安全だ。下半身が弱って座るのもつらい場合には、床の上を転がりながら身体を洗うことだってできる。私の祖母も最後はそうして入浴していたが、私自身も何とか自分一人で風呂に入れるうちは、どんな格好になってもいいから自分の身体くらいは自分で洗いたいと願っている。

このページの先頭へ