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介護用の寝室とバス、トイレとは(2)

2020年2月11日「火曜日」更新の日記

2020-02-11の日記のIMAGE
誰の手を借りる必要もない。老いて弱った身には理想的なトイレではないか。必要になるまではふたの上に本を並べたり、ベッドサイド・テーブルとして使うこともできる。「それでも、さすがにベッドの脇だけは」と思われるなら、寝室のすぐ隣に引き戸一枚で仕切れるトイレをつくればいい。同居住宅では、共用のパブリック・トイレを親の寝室の隣につくることが多いが、その場電合も夜間だけは寝室と一体化できる仕掛けをつくっておくと便利だ。たとえば、廊下に出るドアとは別に、直接、寝室に出入りするための引き戸を取りつけておく。あるいは、トイレ前に半畳ほどの小空間を設けて、廊下に出る扉と寝室につながる扉を両方つけておく。そうすれば、夜間は廊下側の扉だけを閉じ、寝室側の扉を開放しておくことができる。いずれの場合も、便器はベンチに埋め込む形をお勧めしたい。便器の周囲にすきまがあると、バランスをくずしたり、転倒したとき、祖母のようにすきまにはまる危険があるためである。またベンチのような形なら、便器の両脇に手をついて身体を支えることが可能だから、歩けなくなっても自力でよじのぼることができる。手すりならぬ手つきだ。出入り口を引き戸にするのは老人用トイレの鉄則だ。

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