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介護用の寝室とバス、トイレとは(1)

2020年2月10日「月曜日」更新の日記

2020-02-10の日記のIMAGE
したがって、老人が住む家では、トイレと浴室に緊急用のベルや電話機を設置しておく必要がある。この二つに加えて、親世帯の寝室を最初から介護を想定した設計にしておくほうがよい。廊下に手すりを取りつけるくらいの工事なら、必要になってからでも簡単にできるが、トイレや浴室の改造や移動はかなりの大工事となるためだ。できれば、寝室とトイレと浴室を、介護のための一ユニットとして考えたい。欧米の家によく見られるベッド・イン・バスのように、寝室と専用のバス、トイレがセットになった形が理想である。それが無理でも、最低限トイレだけは寝室のすぐ近くに設置する。私などは寝室の内部に便器があってもいいと考えているほどだ。寝室内の便器などというと、ぎょっとされる方もあるだろう。しかし、ベッドの隣にいきなりあの白い便器が鎮座するわけではない。たとえばこんなトイレだったらどうだろう。マホガニー製のベンチに埋め込まれ、やはりマホガニーのふたを閉じれば、さりげなくインテリァに溶け込んでしまうような、おしゃれなおまる式水洗トイレだ。そういうトイレなら寝室のなかにあっても少しも不自然ではないはずだ。年老いて歩けなくなっても、ベッドから身を起こし、両手をついていざるだけで簡単に乗り移れる。

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