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この「土地本位制資本主義経済」

2019年11月27日「水曜日」更新の日記

2019-11-27の日記のIMAGE
と私が呼んでいる、土地を中心にお金を回す仕組みが、日本の高度経済成長期においては大きな役割を担いました。ただし、金融資産化した土地は、どんどんその値をつり上げ、住宅用地価格やマンション価格も高騰し、ついに実族とかけ離れた金額にまで達した結果、1980年代後半のバブル経済とその崩壊を引き起こしてしまいました。それと同時に、「土地本位制資本主義経済」も意味を失いました。所有しているだけで時間の経過とともに地価が上昇する「所有価値」ではなく、土地を活用したことによる収益性でその価値を問う「利用価値」へと大きな転換が起こったのです。利用価値が重視されるようになったことで、土地の評価方法も変化しました。現在では、土地を評価するにあたって、不動産の運用で期待される収益=賃料をもとに価格を評価する方法、いわゆる「収益還元法」が積極的に採用されるようになっています。利回りを重視した土地評価です。とくに地価の下落局面においては、キャピタルロスのリスクを負う投資はプロでも難しいものです。そうして土地の持つ収益性が重視されるようになった結果、現在では、土地や不動産をどのように活用して収益性を高めるか、インカムゲインが重視されるようになってきているのです。

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