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資産家が不動産を所有する理由1

2019年11月24日「日曜日」更新の日記

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リーマンショックが訪れるまで、近年、日本はかつてないほどの投資ブームでした。株式、株式の投資信託、債券、不動産、リート(不動産投資信託)、FX(外国為替証拠金取引)等々、次々に新しい投資対象が登場しました。世界的に見ても日本人の家庭内貯蓄率は圧倒的に高く、大半の人は金融資産(現金や預貯金)を塩漬けにしている状態。1500兆円もの個人資産が眠る国は、ほかに例を見ません。あらゆる専門家が、この個人資産を流動化させようと、私たちの投資リテラシー向上を説いていました。官民一体で「貯蓄から投資へ」という動きを後押しし、個人投資家たちの中でもその機運が高まりました。加えて、長く続いた不景気の中で「金持ち本」ブームが沸き起こり、そろりそろりと投資へ手を伸ばす人が増えたのです。ところが、ようやく投資に向かい始めた大勢の人たちは、その後、サブプライム問題に盛を発する金融危機によって大きな嵐に巻き込まれることになりました。あらゆる金融商品の価値があっという間に暴落。資産運用には、常に「自己責任」という言葉がセットになってついてくるとはいうものの、金融機関はもちろん、個人投資家たちがこぞって元手すら戻らないような大損をし、投資熱は一気に冷めてしまいました。「資産を、株からなににシフトさせるべきだろうか?」当時、私のところには、難を逃れた資産家や経営者の友人から質問が殺到しました。

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