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年収200万円時代がやってきた2

2019年11月16日「土曜日」更新の日記

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そしてこの10年間、GDPデフレーターが1.0以上になることはありませんでした。つまり、過去10年の間、日本経済はずっとデフレ状況にあったわけです。世界中のカネ余りによって資金が流入し、資源や原材料、不動産価格などが高騰したのはまだ記憶に新しいところです。しかし、2002年ごろに始まるこの動きも、2008年9月のリーマンショックを境に状況が一変しました。バブルマネーが引き起こしてきた金融バブル、原油バブルが崩壊したところで、世界経済全体が収縮し、もともとあったデフレ要因がはっきり顔を出してきたのです。その影響がとりわけ大きかったのが日本。いま、日本は本格的なデフレに突入しています。あなたも、そのことは強く実感しているところでしょう。超低価格志向のニトリやユニクロの業界一人勝ち、日用品・食料品におけるプライベートブランドの急拡大。ファッションなどは、かつてはブランドを自慢し、ほかの人と違うということに価値がありました。ところが、いまや安さ自慢へと百八十度方向転換。ジーンズが600円台で買えるがありました。生活者一人ひとりにとっては、食費や住居費など、生活費全般が下がることは一面から見ればよいことでしょう。ただ問題は、モノが安く買えるということは、企業の売り上げが減少するということです。当然、そこで働く人の給与も下がらざるをえません。デフレ時代のもうひとつの顔は、「収入滅時代」なのです。

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