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「不動産投資ブーム」の理由

2019年11月14日「木曜日」更新の日記

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いま、日本にはまた何度目かの「不動産投資ブーム」が来ています。世の中が不況で大騒ぎしていた2009年、新築物件の急激な落ち込みとは裏腹に、不動産投資の世界はすっかり過熱していました。なぜでしょうか。あらゆる投資の中から、「安定的な収入」を見出すひとつの方法として、不動産投資に関心が集中したからです。理由は、不動産がもたらしてくれる「毎月の家賃収入」にありました。「自分の会社はこれからどうなってしまうのだろう?」「収入は増える見込みがあるのか?このまま下がる一方なのか?」アメリカ発の金融危機、リーマンショック以後の景気後退や政治の混乱から、漠然とした不安感を強める人がますます増えています。景気不安のみならず、雇用不安、収入不安、社会保障不安に介護不安、健康不安や、はては長生き不安まで、現在の日本は、まるで「不安のデパート」状態です。目の前の暮らし向き、家計の不安ももちろんですが、この先、自分がさらに年をとったときはいったいどうなるのかと、社会全体を漠然とした不安感が覆っています。年金は本当に満額受給できるのか?高齢者になったとき住まいはどうなるのか?医療・介護は十分なサービスを受けられるのか?それよりなにより、先立つお金がないと生きていけない。いったい、自分は何歳まで収入の口があるのか?――そんな際限のない不安です。また、私はメディアから、さまざまなテーマで取材を受けるのですが、2009年のはじめくらいから、ある変化を実感しています。その変化とは、「平均年収」の変化です。・メディアの不動産特集などで、「年収300万円台の30代はマイホームを買うべき?それと「も買うべきでない?」といったように、企画の想定年収がじわじわと下がってきているのです。メディアではもう、ごく普通に「30代で年収300万円台の人」をターゲットにしています。中には、年収200万円台をターゲットに設定した企画も少なくありません。

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