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2019年10月10日「木曜日」更新の日記

2-1|不動産の経済価値とは一般的に不動産に経済価値が生ずるためには、「効用」「相対的希少性」「有効 需要」の3つの要件が必要であるとされています。(1) 効用「効用」とは要するに「役に立つこと」を言います。すなわち、その不動産が 人々の欲求を充足し得る能力(有用性)を持っており、その不動産に人々が働 きかけることによって日常生活や経済活動に役立つことを意味します。不動産は、居住、商業活動、工業生産活動、農業生産活動などさまざまな用 途に供されます。人は自分の役に立つことに対してお金を出して取得しようと し、そこに取引価値が生じます。そこで重要な概念は「最有効使用」です。最有効使用とは、その不動産の効 用が段高度に発揮される可能性に最も富む使用方法のことであり、人は最有効 使用に相応した金額(経済価値)でその不動産を買おうとします。その不動産 の最有効使用が何かの判定は、その土地の所在する地域の他の不動産の標準的 な使用方法が参考になります。(2) 相対的希少性「相対的希少性」とは、その不動産の存在量が人々の欲求との相対的関係にお いて有限であり、その不動産を取得するためにはなんらかの経済的犠牲(対価 等)を払わなければならないと認められることを言います。不動産に価値があることと価格(経済価値)が生じることとは違います。効 用という価値があっても、需要が供給を上回っていて初めて経済価値(価格) が発生するからです。

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