管理人はだれ！？

「不動産探しと暮らしのアイデアを伝授！住まING」のコラム記事の一覧ページです。有意義な生活をするために、不動産の知識をつけておくときっと役に立ちますよ！ 「不動産探しと暮らしのアイデアを伝授！住まING」では、みなさんの暮らしをサポートするべく、さまざまな生活にまつわる情報を毎日更新でお届けさせていただいております。 また暮らしに関連する様々な情報もお届け致します！気になる記事があればぜひご覧ください。

2019年6月21日「金曜日」更新の日記

上の階から水漏れが発生し、私どもの部屋の壁や家具等も汚され困っています。どうしたらよいでしょう。上の階からの水漏れというのが、上の階の居住者の不注意、たとえば風呂場の水道栓の締め忘れなどによって生じたものであれば、あなたは、上の階の居住者に対して不法行為に基づく損害賠償請求ができる（民法七〇九条）ことについては問題はありません。ところであなたの部屋だけでなく、上の階の居住者の不注意によって、廊下の壁や天井などの共用部分にも損害が発生した場合は、管理規約や使用細則で明らかにしているときは、それに従い管理責任者が補修請求や損害賠償を請求することになりましょう。ところが、水漏れが、本来売主たる不動産会社が契約上明記した防水工事をしていなかったことによる場合（洗たく機置場には当然防水工事がなされる）には、責任はその不動産会社および建設会社が負うべきでしょう。ところで、この水漏れが、上の階の居住者の単なる不注意ではなく、水道管の欠陥によって生じたものの場合は、やっかいな問題です。それは欠陥のある水道管の性質や位置などによって、第一に責任を負う者が違ってくるからです。つまり欠陥のある水道管が、上の階の居住者の専有部分とみるのか、共用部分とみるのかを判断しなければならないのです。