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100年前に終わっている

2019年5月29日「水曜日」更新の日記

2019-05-29の日記のIMAGE
高等教育卒業(大卒以上)比率は、港区が約8%で足立区が約2%です。これでは、公立小学校の学力が低いといっても、学校の先生に責任を問うことはできないでしょう。人口1万人当たりの医師数は、港区が約114・6人で足立区が約2・4人です。この差は約9倍です。興味深いのは合計特殊出生率。港区が0・8%なのに対して、足立区は1・8%もあるのです。これは人口比で1・倍もの差になります。これは大変な差なのですが、足立区の地価相場は、当然、港区よりも断然低いのです。「少子化で地価が下がる」と説明する(自称?)専門家がたくさんいますが、その根拠は、この実例を見ると、脆くも崩れるわけです。人口論で語ると4「本質は見えてこない従来と異なる複合的な要因が不動産の価格を決めている「少子化で日本の不動産の価格は下がり続ける」と語る、自称評論家や専門家が本当に多いのには呆れてしまいます。これは、主に高度成長時代に、地方出身者の一次取得層が郊外の住宅を買った場合のロジックです。あるいは工業化社会の進展で、地方の農業地域から都市に人口が移動集中し、それに加えて中産階級層が生まれ、郊外の都市化が進むというなかで成立するロジックなのです。いわゆる量的な需給論」による価格形成の説明です。大げさに表現すれば、「もう、そんな時代は100年前に終わっている!」ということになるのです。人口が増えれば需要が増える。

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