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高額所得層が好む街

2019年5月27日「月曜日」更新の日記

2019-05-27の日記のIMAGE
高額所得層が好む街は、ただ「生活利便性がいい」だけではないグローバルなIT社会における資産価値の高い不動産とは、「多忙で、かつ頻繁に国内や世界に移動を繰り返す就業者が世帯主(=稼ぎ頭)の高額所得層(不労所得を得ている富裕層とは区別する)の家族にとって、その世帯主に最適な職業に対して近接する住宅街にあり、さらに歴史的に成熟した都市文化、文明、さまざまな都市のインフラの恩恵が享受できる街にある」ということになります。要するに、ただ表層的に「生活利便性がいい」という意味ではないと理解してほしいのです。どこかの住宅情報誌のキャッチフレーズに惑わされないでほしいのです。広い駐車場を備えた大型スーパーがあり、ファミレスがあり、大病院もある。それなのに、なぜか文化の香りが足りない。そこかしこに有名な学校があるというわけでもない。そういう街に、資産価値がある確率は低いのです。有名シェフの一流レストランがある。アマゾン・ドット・コムでは探すのが難しい本が、実際に手にとって買える。人脈を広げるための機会がある。子どもの教育に有利な学校が多い。アフターファイブに職務スキルを磨く学校がある。いろいろと挙げ始めるときりがなくなりますが、資産価値のある街の特徴とは、重層的で複合的で、もっと意味が深いものなのです。そういう街は、多忙な高額所得層の家族に人気が高いわけです。不労所得を得ているような富裕層の街は全国各地にあります。その代表例が、芦屋や田園調布です。あるいは、名古屋の八事かもしれない。特に、芦屋の山側は、海が見えて素晴らしい環境です。環境は、間違いなく田園調布よりも格上です。「しかし、港区の丘陵地にある高級住宅街の位置づけは、これらの住宅地と比べてまったく異質なものと考えるべきです。同じ都内にあっても、田園調布とは街のカテゴリーが違うのです。そこは、多忙な高額所得層」にとっては、そこでしか得られない希少な経済合理的な機会と文化的なソフトウェアを提供する街なのです。彼らに「東京は、大自然がなくて寂しくはないですか?」という質問をすれば、庶民には想像もできない答えが返ってきます。「エッ?どうして?沖縄やオーストラリアに行けばいいでしょう?それとも、手っ取り早く、軽井沢か箱根の別荘でもいくかな?地中海へも行きたいけど、どうしようかな?」という答えです。

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