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正反対の特徴を示す

2019年5月26日「日曜日」更新の日記

2019-05-26の日記のIMAGE
かの常識破りの定期借地権付の超高級マンション広尾ガーデンフォレストが即完売したのは、そういう理由によります。傷痍軍人の幽霊でも出そうな日赤病院の跡地にあって、それも定期借地権で、特別に広くもないマンションが、なぜ2億円もするのか?正直にいって、私にも理解はできません。庶民にはわからない。しかも、不労所得系の富裕層も、そんなところには興味はないでしょう。そういう層は、どこかの有名歌手のように、島をまるごと買ってノンビリ暮らすことを選択するかもしれません。不動産の価値は、それを評価しようとする人固有の文化、哲学、思想など、ある種の色眼鏡、つまり私情というフィルターを通して見ると、まったく違うものに見えてしまいます。貧乏な人にとっては価値のない住宅が、多忙な高額所得層にとっては価値があったり、その逆の場合ももちろんあるわけです。しかし、不動産の価格形成のメカニズムは単純です。経済力のある人が集まる経済力の一ある街にある不動産に資産価値があるのです。「それゆえに、皮肉な現象ですが、低所得層ほど資産価値が落ちていくマンションや一戸建てを買ってしまう傾向が強いのです。低所得層ほど、低所得層の街に適応してしまうからです。もしも多額の借金をしてそういう状態に陥ると、もう一生浮かばれない現実があるのです。低所得層であればあるほど、誰もが資産価値の将来性を見誤るものなのです。ウォーレン・バフェットでも、ビル・ゲイツでも、時間だけは買えません。時間は、誰でも神から平等に与えられたもので、それを節約して使うしか方法はありません。特に多忙な高額所得層は、それをできるだけ節約しながら効率的に使おうとするでしょう。多忙な高額所得層にとって価値のある街と、暇な低所得層にとって価値のある街とはまったく正反対の特徴を示すわけです。

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