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農耕民族は収入が低い

2019年5月24日「金曜日」更新の日記

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知識を武器にする多忙な高額所得層ファミリーの価値観グローバル経済下における収入の高い人の傾向とは、どのようなものでしょうか。それを不動産に関連づけて考察してみれば、ひと言では、頻繁に移動する人」と定義することができるかもしれません。私は、それを「狩猟民族」と呼びました。あるいは知的狩猟民族」でもいいでしょう。家畜を連れながら、草原を移動し、搾乳したり屠殺したりして食料を得ながら移動する。遊牧民族も、狩猟民族の一種と考えていいでしょう。教育熱心な孟母(=孟子の母)も、三遷した(=3回引っ越した)と言い伝えられていますが、総じて、知的な層も広義では狩猟民族の一種でしょう。当時の思想家や軍略家は、パトロンを求めて旅を繰り返すケースが少なくありませんでした。知識は、農地や工場と違って持ち歩くことが簡単なので、必然的にそうなるのでしょう。特に、高度な知識であれば、それは軍事や政治に利用できるわけで、それに高額な報酬を払って活用しようとする層は、時の権力者にほかなりません。それは、現在でも同じです。超高度な技術は、必ず、軍事技術につながります。あるいは投資銀行のように、狩猟型の金融技術につながります。商社の生命線は、世界的な情報収集と分析能力です。戦前の日本の商社は、陸軍の諜報機関と情報交換をしていました。戦後、瀬島龍三という陸軍参謀が伊藤忠商事に就職して辣腕をふるったのは有名な話です。知略や駆け引きに長け、挑戦することが好きな人。外資系金融会社や商社に勤務する人。集団の和よりも、個人プレーを重視する人。チームでプレーするなら、タスクフォース(=機動的な専門機能集団)を組む人。情報(=インテリジェンス)の価値を知り、知識の修得に貪欲な人。リスクを認識しながらも、リスクを管理しようとする人.........。私は、そういう層を説明する用語として狩猟民族」という言葉を使います。高額所得層の肝です。彼らは決して、農地や工場に張りついて定住している層ではありません。獲物が変われば、獲物を追って地球の裏側までも行く。すなわち、「ゲマインシャフトの対立概念である「ゲゼルシャフト的な層なのです。地縁、血縁、社縁などに縛られない層で、自らの専門能力を常に最も効果的に活用し、タスクフォースのなかで生きようとする層です。一般的に、狩猟民族は収入が高く、農耕民族は収入が低いと言えるでしょう。

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