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街の経済力は衰退していく

2019年5月9日「木曜日」更新の日記

2019-05-09の日記のIMAGE
もちろん、賃料も徐々に下落していきます。いわゆる格差社会」の負け組と呼ばれている層が集まる街になってしまうのです。一定の収入が得られる層の人口や世帯数が安定し、それが維持されなければ、街の活気は維持されません。また、低所得のシングル層がいくら増えても街は活性化されません。それどころか、収入の少ないシングルの男女が家賃負担軽減のために同棲でも始めたら、むしろ世帯数は減ってしまいます。住宅戸数への需要が減ってしまうのです。そんなときは、いわゆるできちゃった婚」で人口が増えることを期待するしかありませんが、もしかすると生活保護世帯になってしまうかもしれないので、自治体からすると税収源ではなく、支出源になってしまうかもしれません。さらに行政サービスの劣化を招く原因となり、それらの諸要因が負のスパイラルを加速させていくわけです。これが、高額所得層の子育てファミリーの行動パターンさて、ここで疑問が浮かびます。高額所得層の子育てファミリー層はなぜ、高額な家賃を支払って高級マンションを借りて暮らすのでしょうか。「子育てファミリー層が引っ越しをする場合の理由というのは、たいてい仕事か子どもの教育問題です。これは明白な傾向です。年収が高く、会社から家賃負担をしてもらえる高額所得層は、職場にも近く、かつ教育環境のいい街に住みたがります。それが便利のいい場所にマンションを借りて住む理由です。有力企業のオフィスや仕事場に対して職住近接の立地にあり、かつ教育環境がいい街の賃料が高い原因は、そこにあります。逆説的に言えば、高額所得層は教育環境が悪く、公立小学校のレベルが低い街には住みたがらないという顕著な傾向があるのです。仮に、教育環境の悪いエリアに住んでいる高額所得層がいても、その家族は子育て期間中だけでも教育環境のいい街に住もうとしますし、その余裕があります。また、公立の小学校に越境入学するために、一時的にせよ、住居地そのものを変えることもあります。

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