不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 元年5月> 6日

賃貸マーケット

2019年5月6日「月曜日」更新の日記

2019-05-06の日記のIMAGE
金持ちファミリーの「賃貸マーケット」がカギを握る街を活性化させるファクターとは何か?もう一つ、おもしろい話をしましょう。実は、特に高額所得層の子育てファミリーが好む高額な賃貸マーケットが形成されている街が有望なのです。それも、民間企業や地主層が旺盛に供給する。平方メートルを超える大型ファミリータイプのマーケットが形成されている街が最も有望です。あるいは、最初は高額所得層のディンクスの若い夫婦でもいい。いずれ出産でもすれば、人口も増えるからです。そういう層は、何といっても日用生活品や食料品などの買い物を活発に行います。老夫婦だけの買い物とは内容が違います。共稼ぎのディンクスなら羽振りもいいでしょう。子どもを保育園に預けて夫婦で共稼ぎという層も多いでしょう。したがって、地元のスーパーも繁盛するし、もちろん産婦人科、小児科、内科などの病院も繁盛します。そうなれば、別に子どものいないシングル層であっても、誰もが安心して暮らせる街になります。生活に必要なインフラが整う。要するに、老若男女から赤ん坊まで、誰でも安心して住める街になるのです。また公立小中学校などの学校も閉鎖されないので、駅前には進学塾なども立ち並ぶでしょう。レストランや各種ショップなども出店し、何かと人が集まるエリアになっていきます。自然に街が活気づき、世代交替が進み、人が亡くなる数を補うように、赤ん坊がたくさん生まれ、輪廻転生のごとく、街にも生命が循環するのです。つまり、世代の新陳代謝が続いていくことになります。「こういう状態が維持されている街は、学生などの若年層を中心としたシングル層向けの賃貸マーケットだけしか形成されないエリアとは、明らかに異なる傾向を示すのです。ここで、金持ち層を2種類に分類しておきたいと思います。呼び方としては富裕層と高額所得層です。これは私独自の定義です。前者はストックのお金持ちで、後者はフローのお金持ちという意味で使います。前者は地方都市の丘陵地などに住むお金持ちで、土地の名士であり、地場産業の経営者か、開業医などです。これに対して後者は、優良企業のビジネスパーソンや経営者など、または高度な知識労働者などであり、グローバルに活躍し、転勤や転職も厭わない層です。加えて高額所得者は、給与や年収だけでなく、勤務先からの家賃補助も含めて捉えます。家賃補助は高額の場合も少なくなく、年に1000万円といった場合もあります。私が賃貸マーケットで重視しているのは、富裕層ではなく、後者の高額所得層の動向です。前者は基本的に農耕民族ですが、後者は狩猟民族、あるいは遊牧民族です。

このページの先頭へ