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賃貸マーケットが活性化している

2019年5月5日「日曜日」更新の日記

2019-05-05の日記のIMAGE
ここでもしも、その街にファミリー層が流入するような賃貸マーケットが形成されていたらどうなるかを考えてみましょう。「ニュータウンの初代入居者が、夫婦ともども他界してしまったと想定します。親が所有していたマンションに資産価値があれば、2代目の子どもたちは喜んで相続するでしょう。つまり、その物件は、そこに2代目が住むことはなくとも、売却されるか、賃貸に転用されます。「賃料が高ければ、売らないで運用しようとする人も多いでしょう。定期的に家賃収入が得られれば、とてもありがたい話です。たとえば月額収入が8万円も入ってきたら、年間で5%の配当がある投資信託と考えると4800万円の価値と同等かもしれません。しかし、もしも賃料が得られないなら、そこに自分で住むか、実需層(=自己居住用のニーズを持つ層)に売却するしか選択肢はありません。普通は、2代目は自分で住みたくはないと考えるでしょう。もうそこには生活基盤がないからです。ところが、この頃になると、明らかに衰退傾向が見えている街のマンションを買う実需層などいないので、二束三文で売るか、塩漬けにするか、ということになってしまうのです。どちらにせよ、収益性という点でも、換金性という点でも、資産としてのメリットはないということになります。不動産のマーケットでは、賃貸マーケットが活性化しているエリアなら、実は、それなりの値段で売ることも可能なのです。軽井沢のような、古くから開発された高級別荘地などの一部に例外はありますが、概ね、賃貸マーケットが活性化している街の物件は高値で売れるものです。

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