不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成30年10月> 12日

買いどきを決める上で.最も優先順位が高いこと

2018年10月12日「金曜日」更新の日記

2018-10-12の日記のIMAGE
「住宅ローン金利の低さや地価の下げ止まり、また依然続くマンションブーム(=供給ラッシュ)など、買う側にとっては、相変わらず好条件・好環境が続いている」と、業界紙は書き立て、「首都圏の分譲マンション初月成約率80%突破」とナショナルメディアに出ています。しかし、それらの「外的な要因」だけで「買いどき」を探ることは、そろそろ終わりにしようではありませんか。たしかに金利、地価、いわゆる経済動向をウォッチすることは重要です。そうはいっても、史上最低金利と言われながら最低記録を更新し続けたり、二度と出ない好立地と宣伝された直後にすぐ近くでマンション開発が始まったり……。思えばこの5~6年ずっと環境・条件は変化していないようにも思えます。平たく言うと、外的要因から判断する限り、買いどきは半永続的に続いてきたと見て誤りではありません。それ以前にもっと重視すべきは何でしょうか。それは「自分のライフサイクルの中で一番の買いどきはいつか」ということです。ライフサイクルといっても人生のイベントである「結婚」「出産」「子供が小学校入学」といった単純なことではありません。同じイベントを通過するときに、同じ行動を取らなければならない理由はないのです。繰り返しますが、所有するなら「居住性」を求めるべき、と前章で述べました。つまり自分にとっての一番の買いどきとは、自宅に「居住性の高さを求める気持ちが最大化したとき」と言えるのです。新型住宅ローンのフラット35の金利が3・0%を割ったときでも、近所で大型マンションが発売されたときでもない。地価の下落が止まったときでもなければ、ローン控除が縮小する直前でもない。自分のライフスタイルを考えた上で、「今の居住性では我慢できず、理想の暮らしイメージが固まったタイミングこそがマイホームの一番の買いどき」なのです。自分にとっての居住性とは何かもわからずに、何千万という借金を背負うことは無謀以外の何ものでもありません。この原則を大前提とした上で、マーケット環境を再確認することが必要であることは、言うまでもありません。この順番が重要なのです。「自分のライフサイクルに照らした買いどき=真の買いどき」を把握せずに、マーケット環境ばかりに目を奪われても振り回されるだけです。マーケット環境の善し悪しは、客観的な「お買い得時期」を示しているに過ぎません。しかし、自分の「買いどき」と世の中の「お買い得時期」がマッチしていれば最強です。各自の買いどきは、それぞれでご判断いただくとして、ここでは現状と今後の予測をフラットに見極めるための判断材料を提供しておきたいと思います。

このページの先頭へ