不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成30年10月> 11日

マンションを所有する意味は「居住性」にある

2018年10月11日「木曜日」更新の日記

2018-10-11の日記のIMAGE
以上3つの要素を考慮した結果、経済性では痛み分けでしたが、明らかに所有と賃貸それぞれが明確に勝っている要素があります。所有の場合は居住性、賃貸の場合はライフスタイルへの柔軟性です。したがって、どちらを重視するか、どちらの価値観が自分のライフスタイルに合っているか、によって所有か賃貸かを選択すれば良いわけです。バブル崩壊後10数年経っても、今もなお「持ち家そのものにステイタスを感じる」「所有することに意味がある」「一家の大黒柱としては……」という感性を持っておられる方も少なくないようです。他人の価値観をどうこう言うつもりは毛頭ありません。しかし、不動産の価値が「資産」から「利用」へ移り変わっているこのご時世に、私はそういった発想に固執することには反対です。地価は今後ますます二極化していくでしょう。絶対に下落しない不動産を手に入れる、という自信が100%あるなら別ですが、ある程度の下落リスクは覚悟しなければなりません。所有の利点をあいまいにしても、なお個人の(ひと世代かふた世代前の)価値観にこだわりを貫き通すには、そのリスクはあまりにも大きいと思うのです。さて、ここまで来ると結論は、居住性重視なら「所有」、ライフスタイルへの柔軟性をとるなら「賃貸」、という無難な落としどころになりそうです。しかし、私は冒頭で「衣食住へのこだわりを持ち、プラスアルファの満足のいく住まい選び」のための指南書を書くと宣言しました。その原則から言えば、結論は、「居住性を重視する人」は所有を選択することが賢明だ、と明確になります。逆を言えば、所有するからには「居住性の高さをとことん追求するべきだ」ともいえます。そして、居住性が増せば増すほど「所有することの意味が出る」とも言えるのです。

このページの先頭へ