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高気密・高断熱住宅を閉鎖的

2018年9月30日「日曜日」更新の日記

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省エネルギー対策等級は、すでに等級4の次世代基準までが世の中に普及 しており、コストさえかければ最高等級を取ることは難しくはありません。今 後、地球温暖化対策のための省エネの強化を考えても、また化宅の快適性を 考えても、ある程度、住宅の省エネルギー性能を上げる意味はあります。基準 自体が地域別に定められており、それぞれの地域で無用なオーバースペック の仕様となることもありません。かけられるに余裕があるのであれば、 等級3は目指すべきでしょう。  問題は等級です。I地域(北海道等)であればもちろん、Ⅱ地域(東北北 部等)、Ⅲ地域(東北南部、上信越等)であれば等級4を目指す必要がありま す。Ⅳ地域以降の暖かい地域では、好みの問題があると思います。つまり、 等級4は高気密・高断熱住宅となりますから、自然の風を毎日入れて、とい う生活とはやや違う住宅になります。  住宅の設計をおこなう人の中には、高気密・高断熱住宅を閉鎖的だとして 嫌う人もいます。春や秋の季節の良い時期には、高気密・高断熱住宅であって も窓を開け放して暮らせます。しかし、夏の生活は、高気密・高断熱住宅ではど うしても締め切って一日中冷房をして暮らすことになります。冷暖房とも効 率がきわめて高いのであまりエネルギーは使いませんが、それでも冷房を使 うこと自体に抵抗がある人もいます。  この問題はライフスタイルにかかわります。夏に冷房をつけないと我慢で きない人や、人なみ以上に寒がりの人は、等級4に近づけるようにすべきで す。一方、夏は窓を開け放して過ごしていけるという人は、無理に等級4は 目指さず、予算に応じて等級3程度までを目指せば十分だと思います。

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