不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成30年9月> 22日

新耐震基準でつくれば大丈夫か

2018年9月22日「土曜日」更新の日記

2018-09-22の日記のIMAGE
建物をどのようにつくるかは、建築基準法などの法律で定められています。地震に対して建物をどうつくるかも定められており、それらを「耐震基準」と呼びます。現在の耐震基準は一九八一年にできたもので。それ以前の古い耐震基準と区別するために、「新耐震基準」と呼びます。阪神・淡路大震災のあと、「壊れたのは古い建物」「新耐震基準でつくられた建物なら大丈夫」ということが盛んにいわれました。確かに新耐震基準は、旧来の耐震基準より厳しい基準です。これに従い建てた建物は、古い建物に比べ強度は優れています。たいていの家なら、新築当初は十分強度もあり、安全といえるでしょう。しかし、時間がたつにつれ、住宅も古くなっていきます。いくら新耐震基準の家でも、木造ならば二十年、三十年、五十年とたつうちに、土台や柱が腐ってきます。阪神・淡路大震災で倒壊した「旧耐震」の住宅と、同じ運命をたどることが目に見えているのです。将来の建物の老朽化は、必ず起こります。さらに、老朽化のスピードは建物によって極端に異なるし、老朽化した際のメーカーや建設会社の対応も、会社によって極端に異なるのです。

このページの先頭へ