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幼少期から起業家をイメージ

2018年9月8日「土曜日」更新の日記

2018-09-08の日記のIMAGE
そんなH氏の実家は新建材店を営んでいた。伐採した木から柱をつくり、残った木の屑をパルプの原料にするチップエ場も経営していた。父が専務、伯父が社長という環境のなかで幼少のH氏は育った。  家業とはいえ、H氏は起業家の血を受け継いでいたのである。  「新建材の店の裏に家があり、親が商売をやっているなかで暮らしていましたから、常にそばに大人がいる生活でした。幼いながらも働く大人たちを見て、なんだか忙しいそうだなあとか思っていたような気がします」  そして、小学校に入学したH氏少年は剣道の道場に通いはじめ、中学三年生のときまでの九年間、剣道の腕を磨いた。 「実は、幼稚園のころから道場の大先生を知っていて、よく遊びに行っていました。この初老の先生が稽古の後や休みのときなどにいろいろな話をしてくれたのですが、このときの記憶がいまも心に焼きついていますね。  たとえば、人というのはなぜ仕事をしなければならないのかとか、なんのために人間は生きているのかという話をするのです。小学生が多いなかで、考えさせられる話が多かった。先生はすでに亡くなられたのですが、この道場には小・中学校の多感な時期に九年間週四日も通っていたので、いま考えると、先生からの影響は大きいですね」  もともと学校の教師だったという剣道の先生が語った、「人生、我以外、皆我師」という言葉がH氏にはいまも鮮明な記憶として残っているという。

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