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2018年9月3日「月曜日」更新の日記

若い人たちの何割かは、大都市を目指し、ライフチャンスをつかもうとする。しかし、地方の高校・専門学校・大学を卒業する若年層のなかで、「移動する人生」を選び、大都市に移住するのは、大企業に就職する人たちにほぼ限られている。大企業は新入社員のだめに家賃補助などの企業福祉制度を整え、地方出身者を受け入れる。東京出身の若年者は、大企業に就職しなくても、親の家にとどまり、「移動しない人生」のままで東京のライフチャンスを探すことができる。これに対し、大都市の住宅コストの高さは、地方の若年層の移動に対する障壁を形成し、彼らから「移動する人生」の機会を奪う。大企業だけではなく、公共セクターが家賃補助を供給すれば、地方から大都市に動くための最初の「足がかり」をつかむ若年層が増える可能性がある。「移動する／しない」のどちら「良い／悪い」のかは個人ごとの判断と評価によって異なる。しかし、若年層が「移動する／しない」を選択できるかどうかは重要な問題である。