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人生のシナリオは住まいでつくられる

2018年8月6日「月曜日」更新の日記

2018-08-06の日記のIMAGE
"最近「O-157」という大腸菌が社会問題になりました。しかし、いまだにはっきりとした発生原因は解明されていません。 新聞やテレビで見る限り、調査に工夫のあとが見えません。出荷から食膳にのるまでの保存環境や炊事環境の過程調査が、衛生的配慮には注目しても、自然環境とのかかわりを無視しているようです。 たとえば、紫外線は強力な殺菌力をもち、空気中のカビやパイ菌を消滅させます。 ところが、赤外線はカビやパイ菌を培養してしまいます。最近の生活志向は自然環境や自然作用を軽視して、すべて人為的な発想に頼っています。最近になってようやく東洋医学が見直されてきましたが、それまでは西洋医学一辺倒であったのと同じです。しかし、西洋医学がいくら発達しても、難病・奇病は増え、臨床も完壁はないのです。 おそらくこれから先、いつになっても多くの生活上の問題が発生するでしょう。人類が悩みから解放されることはないと思いますが、そのほうがむしろ自然なのです。 幸福な人生には、幸福な家庭が不可欠です。ならば幸福な家庭の条件とは何かを考えるべきでしょう。 それは、まず家族の心身の健康が維持される住環境です。二つ目は家庭の平和が保たれ、豊かな心で暮らせる住環境です。そして、三つ目は堅実な家計が確立できる住環境です。 人生の拠点は家庭であり、家庭は人生というドラマの舞台です。そして、そのシナリオは住まいの環境でつくられるような気がしてならないのです。 昔の諺に「居は気を変える」というのがあります。「居」とは住居であり、「気」とは心または精神のことです。住宅とは住む人の精神を左右するとも、住環境は人格を形成する拠点であるとも理解できます。科学的な説明がなくても、なんとなくうなずことができます。 そのことを考えると、科学は未知なるものを競って究明する必要がほんとうにあるのでしょうか。現代科学の功罪を考えると、必ずしも人類にとってプラスばかりではありません。むしろ弊害が目立つ面さえあり、最近の住宅は科学技術を競って住環境を構成しています。 いずれにしても、家庭が人生の拠点であることは否定できません。家庭と人生一体であるなら、幸不幸も家庭から切り離すことはできません。 そして家庭を構成している家族の幸せは、住環境の影響を受ける家庭環境(家の雰囲気)によってつくられるのです。

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