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ストレスの原因となる近代化住宅

2018年8月2日「木曜日」更新の日記

2018-08-02の日記のIMAGE
"最近、地球の環境破壊が社会問題化しています。それは地球に生活する人類や動植物にとって、滅亡の危機にいたる重大問題です。 また、滅亡の危機ということに関していえば、いまだ地球上には国家間や民族間の争いが絶えません。争いの絶えない地域的環境が、そこに生活する人びとの生活に影響を与えないはずがありません。そのように環境というものは、大なり小なり人間をはじめあらゆる生物に影響を与えているのです。 ところが現代人は地球的、国家的、地域的環境については強い関心をもちながら、もっとも身近で中心的な環境である住宅についてはなんと無関心なのでしょうか。 昔の諺に「墓に布団は着せられぬ」というのがあります。親が死んだとき、初めて親のありがたみが理解できる。死んでからそのありがたみに感謝し、親を大切にしようとしてもムダだという意味ですが、私たち自身にいちばん影響を与える住宅にもっと関心をもち、後の祭りにならないうちに、住環境を改善していってほしいものです。 しかし、住宅という生活環境は、ほかならぬ人間がつくりだすものです。 私は、物欲や我執にとらわれた社会状況や、政治や行政、経済、宗教、教育にいたるまでが自己本位的になっているのは、ひとえに現在の住環境に原因があると思っています。 私は三十年以上もまえからこのことを訴えてきましたが、誰も関心をもってくれませんでした。いわばコ人芝居」を続けてきたわけですが、一九八一年、私の意見に賛同する全国の工務店有志が集まって、「住宅環境研究グループ」を結成しました。 また、先に述べた環境心理学者ハンチントン博士の論文と出会い、住宅は人間にとって中心的生活環境であり、その感化力や影響力は家族の運命を左右することを知り、ハンチントン博士が旅行した足跡をたどり世界の各地を巡りました。そして、地域環境と民族性、住環境と人間性を確認しました。 "

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