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投資家の利回り計算

2018年7月3日「火曜日」更新の日記

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資本市場においてスムーズに消化が可能な証券に設計することができるのです。この場合、とくに注意しなければならないのは、当たり前ですが、設計のウェイトを常に投資家に置かなければならないという点です。証券化商品は、投資家に売れなければ何の意味もありません。投資家にアピールするには、キャッシュ・フローは十分に確保できるか、確保するための安全装置は十分かの2点を見極める必要があります。このうち、大前提としての原資産の生み出すキャッシュ・フローに関しては、とくに十分な検討が求められます。十分なキャッシュ・フローがあってはじめて投資家の利回り計算が成り立ち、投資家も実際の投資を検討するに違いありません。最大の原因は不動産市況の悪化でした。アメリカの不動産市場は、景気拡大および金融緩和を背景に近年、息の長い拡大を続けてきました。不動産価格もリゾート物件を中心に、一部でバブルと評される位の大幅上昇が目立っていました。しかしバブルはいつか必ずしぼみます。変調が生じたのは2007年初めです。アメリカの中央銀行(日本なら日本銀行)にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が、インフレ懸念から金融政策を引き締め気味に転換したことが引き金でした。これにより市況の上昇を支えていたもうひとつの柱の金融面の支援期待が消滅しました。

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