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ゴールの見えない悩み

2018年6月8日「金曜日」更新の日記

2018-06-08の日記のIMAGE
非常にすばらしい商品だという自負はありました。でも、それは別に弊社でなくてもよいのです。同じようにオール電化を商材としている競合会社は山ほどあります。しかも、弊社よりも安い価格で販売している会社もあるのです。その中にあって、自分や自分の会社の存在意義が次第に見えなくなっていきました。「別にうちがいなくてもいいんじゃないか」そう思ってしまうと、自分自身、とても切なくなりました。でも、ふとした瞬間、そう思えてしまうのです。そもそも私の中には昔から、「お金儲け」だけで終わりたくないという気持ちが強くありました。もちろん、店を立て直すまでは、儲けることがすべてでした。でも、根本のところで、「お金儲け」にプラスアルファして、社会に貢献できること、もっというなら、歴史に名を残せるような意義のあることをしたいと考えていました。だから、オール電化事業が軌道に乗るにつれ、「自分がこの世に生きている役割や意義って何だろう」と、ひたすら模索し続けました。ところが、そんなゴールの見えない悩みに苛まれながらも、一方で、会社として利益を出していかなければいけません。当時、街の電器屋さんから法人化し会社組織となり、それなりの社員を抱えるまでになっていました。私は経営者として、会社や社員に対する責任があります。社長の私が「こんなことやって、何か意味があるのかな……」なんて後ろ向きな言葉を吐いてしまえば、会社全体の士気にもかかわります。だから、決してこうした自分の悩みを口に出すことはしませんでした。表面上では一生懸命、仕事をするふりをしていたのです。

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