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肉体と精神を酷使する仕事

2018年6月7日「木曜日」更新の日記

2018-06-07の日記のIMAGE
しかし、これはうまくいったときの話で、200軒まわっても契約ゼロなんて日はざらです。でも、インターフォンをたくさん押してナンボが、飛び込み営業の世界です。契約できる確率がたとえ1%でも、ひたすらインターフォンを押していかなければなりません。夏の暑い日は、カバンに入れた1.5Lのペットボトルが帰る頃には飲み尽くされていました。冬の寒い日は、マフラーを顔が隠れるぐらいまで巻いて、手袋を二重にして出かけますが、それでも体の芯から冷えてきます。唯一、暖をとれるのは昼食か、お客様がドアを開けてくれたときくらい。飛び込み営業とは、まさに肉体と精神を酷使する仕事なのです。しかし、私はなんとかして、父の店を立て直したかった。そして、もう一度、自分自身の本当の目標を見つけたかった。だから、来る日も来る日も、私は必死で飛び込み営業を続けていました。その甲斐あって、売り上げもそれなりに伸び、気がつくと社員を数人一雇うまでになっていました。ところが、ここでトラブルに見舞われます。ある企業が扱っていた省エネ機器に「節電効果がない」ということが判明してしまったのです。

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