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入属者確保の確率

2018年6月6日「水曜日」更新の日記

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アパート経営は、人居者あっての商品提供である。せっかく建てても、入居者がすぐ決まらないようだと、その分、減収になるわけで、完成をいつにするかは、重要なコストと考えなければならない。入居者全体の数は定員数で異なるが、季節的動向については、ほぼ同じ傾向をたどり、3月と9月が需要期とされている。次表では、3月を100とした指数でとらえたが、各月の動向は入属者確保の確率とみておくのがよい。たとえば、3月に入居者募集をすれば、ほぼ100%間違いないとした場合、4月での入居募集では約半分しか応募がないと考えざるをえない。アパートを計画するときには、建築し終ればすぐに満室となるものとして考えたいが、実際には空家損失率として、5%か10%を減じた計数でやれば問違いないといわれている。しかし、これも、2月、3月に完成していればの話であって、完成が5月、6月では、表にみられるとおり、3月の3分の2程度におちこんだ需要関係では入居率を高めることはできない。収支に大幅な相違をもたらす。したがって、アパートを計画するには、完成日がいつになるのか、その時点での効率を考えて計画をしなければならない。また、完成近くになれば、早めに募集の手続きをするなどの努力が必要である。アパートの建築においては、さまざまな法的規制があるので、計画段階においても予定どおりに進まない場合もある。

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