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見積もりが難しい増改築

2018年5月26日「土曜日」更新の日記

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 新築の場合、工事前に用意されているのは建設用地と設計図面だけですから、すべては指示や計画に従って工事を進める数字を想定し、それを集計して見積書をつくり、建主や設計事務所との打ち合わせ調整にのぞめぱ普通なら契約に至り、工事中予想外のトラブルでもなければ、およそ当初考えていた程度の利益をもって竣工に至ることができます。  それでは増改築はどうでしょうか。既存に一部接続だけの増築工事であればともかく、必ずといっていいほど既存部分の改装が出てきます。慎重な見積もりの場合はあらかじめ既存部分の一部を壊して中を見たり、床下や天井裏に潜って既存部分の工事程度や経年変化を判断したりして、おおよその見当はつけることができます。でもやはりすべて調査してというわけにはいかず、壁を剥がしてみたら筋かいが入っていなかったとか、既存の構造部分に不安定なところがあったなど、どうしても補強を必要とする箇所を見つけてしまい、避けては通れないものもあり、竹や血管、神経に及ぶところにあっては、施主や監理者と相談せざるを得ません。  サービスでできる工事ならいざ知らず、お金のかかることについては、その部分を解決しなければ前には進めません。実際、こうした事態が発生するたびに、追加の金額や内容の確認をしながら進めていかないと、追加の話が出た途端、こんなはずではなかったとか、専門家なら想定しておくべきだといった話になりがちです。  施工者側の想定ばかりですと見積もりも高くなります。どちらにしても施主が負担するわけですから、そのたびに金額を決め書類を交わしながら進めていくことも大切です。想定はやはり施主側に必要で、納得のいくもしもの袖修に対しては、建物をよくするためにやむを得ない支出だと考えたほうがいいでしょう。  建てた後の家具やカーテン、表示や保存の登記変更の費用、一部引っ越しやクリーニングなども予算として考慮に入れておく必要があります。

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