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手すりという設備を考える

2018年5月24日「木曜日」更新の日記

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 手すりを設備といってよいのかどうか問題がなくもありませんが、2階のバルコニーやテラス、吹き抜け廊下や階段で落下防止の代わりをするための手すりと、よいしょと体を支えるために搬る手すりの2種類に分類することができ、前者は設備ではなく、後者を設備といってもよいのではないかと思うのですが、どうでしょう。  高齢化社会、バリアフリーと住宅内でも手すりの果たす役割が年々重要になってきています。道から玄関までの杖代わりになる手すり、玄関の上り下りから靴を履いた後の立ち上がり用の水平や垂直の手すり、廊下を伝って歩くための手すり、部屋へ入るときに便利な取っ手あるいは引き手側の壁にある垂直な手すり、キッチンで調理をするときの助けになる手すり、脱衣室での手すり、便器を利用する際に便利な手すり、浴槽を使うときに力が入る水平や垂直あるいは斜めに付けた手すり、寝るときや起き上がるときの支えになる手すりなど、人の助けを求めずにできるだけ自分で動こうとすると、少し考えただけでもこれだけ各種の手すりがあり、個人個人の体の不自由さ、または障害の程度や状態に合わせれば、まだまだたくさんの手すりが考えられるはずです。  さて、こんなに便利で必要となる手すりですが、浴室やトイレの簡単な部分は別として、まさか病院や老人ホームのように、初めから設置しておくわけにはいきません。要は必要になったときに設置できる状態にしておくということです。柱や間柱、下地枠などの骨としての下地、塗り物や張り物などの下地もプラスターボードではなく、袖強された合板などの面として下地をつくっておく必要があるということです。こうしておけばいざというとき、必要な長さのものを必要な位置に設置することができます。それから意外に評判がよかったのは、便器などから立ち上がるときに、その日の状態によってどの位置でも握ることができる、途中支持のない床から天井までの一本の手すりでした。こうしたものが想定できるところは天井補強も必嬰になってきます。

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