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ソーラーハウスには2通り

2018年5月22日「火曜日」更新の日記

2018-05-22の日記のIMAGE
 全国一律に一年中というわけにはいきませんが、わが国は欧米諸国に比べてかなり日照量の多い国のひとつで、この太陽の恵みを何とか利用しようと40年から50年くらい前から積極的な努力を重ねてきました。屋根にタンクとコレクターをのせてお湯をつくるだけではソーラーハウスとは呼べませんが、太陽光発電なども含めてアクティブソーラーであるとはいえます。  アクティブソーラーハウスとはこのように、積極的に熱源や電気を太陽に求め、そのエネルギーを交換・加工し、住まいの空調や照明、その他の電源を補おうというもので、できるだけ外の気候条件、環境を遮断する構造をつくり出し、独立した内部環境を機械的に生み出そうというものです。現在流行りの高気密高断熱住宅などでの、このソーラー利用が理想的なかたちです。  次にパッシブソーラーハウスですが、これは従来の日本型住宅の生活方法に近いかたちで、冬の時期、壁や屋根あるいは床に設けられた太陽熱の蓄熱層から、室内にパッシブに放熱しながら暖房するのが基本です。そして自然の日が眩しければカーテンを引いたり、外気がほしければ窓を開ける。夜は熱を逃さないように障子やカーテンを閉めるのが基本です。そして、曇りの日が続けば当然熱量は下がり、部屋は寒くなるわけですから、我慢して生活するか、何らかの機械設備を用いて、補助的に暖房を迅転することになります。現在市販されている、あるいは企画製作されているシステムは、パッシブ+太陽光発峨や補助暖房の形式がもっとも多く、断熱サッシなどの使用も含め、断熱材の補強なども従来の日本型住宅とは少しずつ異なってきています。  また、アクティブソーラーハウスのほうは、住む側にとっては機械任せで手がかかりませんが、パッシブソーラーハウスのほうは、住まい手のまめな環境調整が必要です。いずれも太陽の忠みを有効利用しようとする点で一致していますが、各社とも積極的な売り込みに懸命です。耐用年数などを含めてのご検討を。

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