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床暖房の長所と短所

2018年5月21日「月曜日」更新の日記

2018-05-21の日記のIMAGE
 最近のエアコンの暖房は、よくなったとはいえ原則に逆らって無理矢理下に吹き降ろすことに変わりはなく、その風や乾燥が不快であったり、オープン型のガスや灯油ストーブも二酸化窒素などの排ガス問題があるし、セラミックや遠赤外線、ニクロムなどの電気ヒーターも、空気汚染はないものの消費電力が心配です。しかもいずれも暖まった空気はさっさと上にいってしまいます。  そこでご存じ頭寒足熱の床暖房の登場ですが、現在の主流は電気系と温水系です。電気系は発熱体がニクロムなどの線のものとゴムカーボンなどの面の製品があります。線のものは被覆などで切れにくい工夫をしたり、面のものは多少の亀裂なら彫響がないようにできています。いずれも温水に比べて瞬間温度が高くなる傾向にあり、木床では無垢ならば柾目取りはもちろん、乾燥の度合いや精度、合板ものであれば温水に比べて比較的等級が上の材料を選択することが必要になってきます。  次に温水系ですが、何でお湯をつくるかは別として、基本的には温水の通ったパイプを床材のドに敷きまわして暖をとることになり、銅パイプやポリ系のパイプなどが使われます。どの製品も何種類かのユニットパネル化があり、これを組み合わせて敷き、各パネルのパイプをジョイントする方法がとられます。空気はきれい、風は吹かない、製品が見えない、そして快適です。  いいことだらけの床暖房ですが、欠点がないわけではありません。まず立ち上がりが遅い。電気にしてもお湯にしてもあいだに床材という緩衝材があり、比較的熱を通しにくいコルクや木床の場合は特に悪くなります。ということは、電源や温源を切ってもなかなか冷めにくいということもあり、計画的な監理が必要になります。また、構造上床下に配置するため、発熱体の下が気づかないうちに床下暖房になってしまうケースが多く、断熱のチェックが重要です。電気も温水も共通ですが、修理の際には故障箇所が発見しにくく、簡単に製品の収り替えや補修がしにくいという難点もあります。

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